LRS(プラズマ波動・電波)¶
LRS(Lunar Radar Sounder)のうち、SOPRANは自然の電波・プラズマ波動を測る2つの受信機の公開スペクトル(CDF)を読みます。
| 入口 | 受信機 | 内容 |
|---|---|---|
kg.lrs.npw |
NPW(Natural Plasma Wave) | 受信機1・2のスペクトル |
kg.lrs.wfc |
WFC-H(Waveform Capture、高周波側) | 電場スペクトルと、ゲイン・モードなどの付随情報 |
変数¶
| 入口 | 次元 | 単位 | 内容 |
|---|---|---|---|
npw.rx1、npw.rx2 |
time, frequency |
dB | NPWのスペクトル |
npw.mode |
time |
flag | NPWのモード |
wfc.ex_db、wfc.ey_db |
time, frequency |
dB | WFCの生スペクトル |
wfc.ex_field、wfc.ey_field |
time, frequency |
dB uV/m | ゲインと帯域を補正した電場強度 |
wfc.ex_power_spectral_density、wfc.ey_power_spectral_density |
time, frequency |
(V/m)^2/Hz | 電場のパワースペクトル密度 |
wfc.gain |
time |
dB | Gainフラグから求めたゲイン |
wfc.mode、wfc.xymode、wfc.fband、wfc.omode、wfc.postgap |
time |
flag | 生のModeバイトと、そこから取り出した各モード・PostGapフラグ |
wfc.pdc_ti、wfc.pdc_ti_words |
time(pdc_word) |
count | 探査機の時刻カウンター(UTCではない) |
kg.lrs.wfc_ey_power_spectral_densityのように、機器直下の名前でも同じエンドポイントに届きます。
kg = spn.kaguya
time = spn.period("2008-04-01T00:00:00", "2008-04-01T02:00:00")
npw = kg.lrs.npw.rx1.load(time, missing="warn")
psd = kg.lrs.wfc.ey_power_spectral_density.load(time)
spn.stack(
npw.spectrogram(y="frequency", log_color=True),
psd.spectrogram(y="frequency", log_color=True),
kg.lrs.wfc.gain.load(time).line(),
).plot()
元ファイル¶
NPWは1日1ファイル、WFCは2時間ごとのファイルです。01:00〜01:30のように奇数時から始まる期間でも、 直前の00:00のWFCファイルを読みます。
raw/kaguya/pds3/
sln-l-lrs-5-npw-spectrum-v1.0/YYYYMMDD/data/LRS_NPW_V010_YYYYMMDD.cdf
sln-l-lrs-4-wfc-spectrum-v1.0/YYYYMMDD/data/LRS_WFC_V010_YYYYMMDDhhmmss.cdf
キャッシュ¶
LRSのエンドポイントはcache="use"(既定)で、読んだ結果をStoreに保存します。
NPWとWFCの生スペクトルはnormalized層、ゲイン・電場強度・パワースペクトル密度・モードはfeatures層です。
同じ期間を次に読むときはCDFを読み直しません。元ファイルが欠けてmissing="empty"や"warn"で読んだ結果は保存しません。
補正と欠測の扱い¶
- 電場強度とパワースペクトル密度は、SPEDAS(
kgy_lrs_load.pro)とlunarsatの実装に合わせたdB補正と帯域幅の正規化で求めています。 - CDFの疎な格納で埋められた値(pad)と、観測されたゼロを区別します。WFCの付随変数ではUINT1の
254、 PDC-TIでは[65534, 0, 65534]を欠測として扱います。CDFのFILLVAL=0とは別のものです。 - 時刻はCDFの
Epoch(UTC)です。wfc_pdc_tiは上位・中位・下位の3つの16ビット語からなる48ビットの機上カウンターで、 変換表なしにUTCへは直しません。生の3語はwfc_pdc_ti_wordsに残します。
制約¶
- 読めるのはWFC-Hのスペクトルです。WFC-Lの波形(10 Hz〜100 kHz)は公開スペクトルとは別の製品で、読み込みに対応していません。
- 実データを使ったSPEDASとの長期の照合テストはまだありません。
波動イベントの候補抽出は試作APIにあります。
出典¶
- Y. Kasahara et al., "Plasma wave observation using waveform capture in the Lunar Radar Sounder on board the SELENE spacecraft," Earth, Planets and Space 60, 341–351 (2008). doi:10.1186/BF03352799
- DARTS KAGUYAアーカイブ