BEACH ドキュメント
BEACH は、三角形表面上の電荷から電場を求め、その場の中で荷電粒子を追跡し、 吸収された粒子の電荷を表面へ蓄積するシミュレータです。
10 分チュートリアルを始める · BEACH の計算サイクルを先に確認する
最初の 30 分
Section titled “最初の 30 分”初めて使う場合は、次の順に進めてください。各ページは前のページの出力を引き継ぎます。
- インストール —
beachとbeachxを使える状態にする。 - 10 分チュートリアル — 多数粒子と 20 batch の電荷分布更新を確認する。
- 出力ファイルを調べる —
summary.txtとcharges.csvを読む。 - 実行・再開する — 20 batch の結果を 21 batch へ再開する。
- トラブルシューティング — lint、実行、出力、再開の失敗を切り分ける。
公式入門ケースは end-to-end の動作確認です。正常終了は、研究結果の収束や物理的妥当性を 意味しません。研究へ使う前に 計算結果の妥当性確認 を行ってください。
BEACH が扱う範囲
Section titled “BEACH が扱う範囲”| BEACH が直接扱うもの | 別モデルまたは適用範囲外のもの |
|---|---|
| 三角形要素ごとの表面電荷 | 空間中の粒子電荷を自己無撞着に解く体積 plasma |
| 表面電荷と指定した外場が作る電場・電位 | 衝突を含む計算領域外の plasma 輸送 |
| batch 中に固定した場での荷電粒子軌道 | 物体内部の誘電分極・抵抗性伝導 |
| 表面への吸収・放出と batch ごとの電荷更新 | 一般の二次電子放出・散乱モデル |
| 必要に応じた計算領域上端の準定常境界応答 | 時間変化する外部 sheath や完全な速度分布 solver |
通常の表面電荷更新サイクルと dt、batch_duration、batch_count の違いは
BEACH の計算サイクルで図解しています。外部 sheath を接続する場合の領域分担は
matching-plane 準定常連成を参照してください。
目的から選ぶ
Section titled “目的から選ぶ”| 目的 | 読む順序 |
|---|---|
| 研究ケースを作る | ケースを設計する → beach.tomlを作成・検証する → 実行する → 結果を検証する |
| 粒子源や表面モデルを選ぶ | 粒子をどこから入れるか → 表面はどう帯電するか |
| open 境界と return を構成する | 境界から粒子を流入させる → 粒子の escape と return |
| 光電子を扱う | 光電子の放出とライフサイクル |
| 定常外部シースから固定電流を与える | Zhao stationary closure |
| 外部 1D sheath と連成する | matching-plane 準定常連成 → offline kinetic oracle で検証する |
| 場ソルバや周期境界を選ぶ | 場の評価 → periodic2 静電場 |
| 出力を可視化する | 後処理チュートリアル → Python API |
| ソースを変更する | アーキテクチャ → 開発とテスト |
ドキュメントの構成
Section titled “ドキュメントの構成”概要、インストール、最初の実行を順に説明します。ここだけで多数粒子を 20 batch 追跡し、 表面電荷分布が後続粒子を変えるところまで確認できます。
ケースを作る
Section titled “ケースを作る”目的から形状、粒子源、境界条件、場 solver を選び、設定を検証して実行・再開するまでを 実際の作業順に並べています。
結果を調べる
Section titled “結果を調べる”最初の合否確認、可視化、数値・物理妥当性の検証、問題診断を扱います。正常終了、数値収束、 物理的妥当性を別々に確認します。
モデルを理解する
Section titled “モデルを理解する”通常の計算サイクル、表面帯電、粒子源、光電子、open 境界、Zhao 定常シース、periodic2、matching plane、
batch_duration を説明します。通常経路を先に読み、高度な model は必要なページだけを選びます。
リファレンス
Section titled “リファレンス”入力パラメータ、出力形式、数値手法の詳細、Python API、 Fortran API は、先頭から読むのではなく検索して使う資料です。
開発者ガイド
Section titled “開発者ガイド”アーキテクチャ、開発とテスト、 物理リリース検証、生成された依存関係マップをまとめています。
| 内容 | 正本 |
|---|---|
| 実装済みの挙動と不変条件 | SPEC.md と Fortran 実装 |
| 入力キー、型、機械検証 | schemas/beach.schema.json |
| 出力ファイルの生成条件 | schemas/beach.output-manifest.json |
| 操作手順 | このサイトのチュートリアルとユーザーガイド |
| 数式、前提、適用限界 | モデル・数値手法の各ページ |